デリケートゾーンのかゆみ…これって病気?

投稿日:2017年9月27日 更新日:

    デリケートゾーンのかゆみ。

    女性のおよそ2人に1人がかかえている悩みと言われています。みなさんもかゆみで夜寝付けなかったり、仕事に集中できなかった経験がいちどはあるのではないでしょうか。かゆみの原因はムレや生理用品などとの擦れであることが多いですが、なんらかの病気が原因でかゆくなっていることもあります。

    かゆみを感じているときにおりものに異常がでたり、ちゃんと洗っているはずなのにかゆみが収まらないと「もしかして病気なんじゃ…」と不安になりますよね。一番不安なのは、病気なのかどうかわからないまま過ごすことだと思います。

    そこで、今回はデリケートゾーンにかゆみをひきおこす病気の特徴原因予防法について解説していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてくださいね。

     

     

    デリケートゾーンの豆知識

    Q.デリケートゾーンのかゆみはなんであんなに辛いの?

    A.皮膚と粘膜の境目にあるからです。かゆみを感じやすく刺激にもよわい、神経の敏感な場所なので、ほかの部位よりも特にかゆみを感じてしまうのです。

    Q.かゆみやかぶれ対策にオロナインってどうなの?

    A.よくありません。殺菌成分が強いので、体を守ってくれる菌まで殺してしまい、カンジダ膣炎などをおこしてしまう可能性があります。「湿疹には使用しないでください」と注意書きがしてありますので、使用しないようにしてください。

     

    どんなときに病気を疑ったらいい?

    どんなときに病気を疑えばいいのでしょうか。

    デリケートゾーンにかゆみを引きおこす病気にはいくつか種類がありますが、寄生虫細菌が原因で起こる病気であることが多いです。

    そして寄生虫や細菌には”好む環境”があります。例えば寄生虫だったらじゅうたんの上だったり、細菌であれば湿度が高くなりがちな、あしふきマットの上などですね。また、体の抵抗力が弱まると彼らはここぞとばかりに数を増やすようです。「もしかして病気かも」と不安を抱えているあなた、以下のようなことに心当たりはありませんか?

     

    ✔ストレスや疲れ、睡眠不足が続いた

    ✔性行為をした後にかゆくなった

    ✔プールや温泉にいったあとにかゆくなった

    ✔おりものが普段と色やニオイが違う

     

    もし、なかなかかゆみが収まらず、そしてチェックがひとつでもあるのであれば、病気にかかってしまっているかもしれません。

    何が悪さをしてそうなったのかは、医師などの専門家でないとはっきり判断するのは難しいですが、病気にかかってしまったときには、かゆみやかぶれ以外にも何らかのサインが出ていることが多いです。

    次の項では「おりもの」と「症状」をひとつのサインとして、それぞれのサインを出す病気を解説していきますので、一つの判断基準として覚えていただけたらと思います。

     

    おりものに異常がでる病気たち

    感染症のなかにはおりものに異常が出るものがあります。知名度の高い「カンジダ膣炎」や「クラミジア感染症」なども、おりものの色やニオイに変化があらわれるので、比較的気付きやすい病気でもあります。なお、普段のおりものは「少し粘り気がある」「透明~白く濁っている」「すこし甘酸っぱいにおいがする」という特徴がありますので、それを基準にするといいでしょう。

     

    ●カンジダ膣炎

    おりものの特徴:ヨーグルト・酒粕・カッテージチーズみたいにぽろぽろする

    治療期間:1週間ほど

    パートナーからの感染:あり

    カンジダ膣炎は、カンジダ菌という「カビの一種」に感染することで発症します。カンジダ菌は健康な女性であっても、口や膣内などに持っている常駐菌です。疲労やストレスなどで免疫力がおちることで増殖し、感染してしまいます。パートナーから感染することもありますが、体力や免疫力の低下でも起こりうる病気です。

    女性の5人に1人が経験したことがあるといわれるメジャーな病気で、再発しやすいという特徴があります。

    ●クラミジア感染症

    おりものの特徴:白っぽい黄色・粘り気があって膿みたいになる

    治療期間:2週間~数か月

    パートナーからの感染:あり

    年間の患者数は男女合わせて2万人を超える、日本でもっとも多いといわれる性感染症です。初期は自覚症状が出ることは少ないですが、性行為から1~3週間ほどでかゆみが出てくる場合があります。放置すると不妊症につながったり、妊娠中の場合母子感染してしまうこともあるので、気付いた時点で早めの治療を行うことが必要です。

     

    ●トリコモナス膣炎

    おりものの特徴:泡状・黄色か黄緑がかったクリーム色・生臭い

    治療期間:1ヵ月ほど

    パートナーからの感染:あり

    トリコモナスという微生物が寄生しておこる炎症です。トリコモナスは乾燥に弱く、湿度のたかい環境で増殖します。男性は男性は無症状であることが多いですが、女性は重症化することもあります。妊娠している状態で感染すると、流産や早産などの可能性がある、危険な病気です。また、自然治癒はまずしないものと考えて良いでしょう。

     

    かゆみ以外にわかりやすい症状が出る病気たち

    おりものに異常がない場合はどのような病気を疑えばいいのでしょうか。おりものに異常がない場合、他にサインが出ていないかを見ましょう。ここで紹介する3つの病気は、どれも特徴的な症状があらわれます。

    ●尖圭コンジローマ

    特徴:デリケートゾーンにぶつぶつやイボができる。

    治療期間:1週間~

    HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染することで発症します。イボが1,2個くらいの初期に発見できれば1週間ほどで治ることもありますが、長いと1年ほどかかってしまいます。ひどいときは外科手術などでイボを取り除くこともあり、治療に根気のいる病気です。

    ●毛じらみ症

    特徴:しらみの赤茶色のフンや白・灰色の卵のカスが下着につく

    治療期間:3~4日毎に何回かに分けて治療

    ほとんどの感染ルートは性行為です。毛じらみは陰毛にすみつくことから、コンドームでは予防できないのが特徴です。しらみが増えていくごとにかゆみも増し、かきむしった傷からほかの感染症を発症してしまう恐れもあります。しらみのフンの色が赤茶色なので、白い下着を着用することで判別しやすくなります。

    ●性器ヘルペス感染症

    特徴:歩けないくらいの痛み(初発症時)

    治療期間:10日前後

    ヘルペス感染症は、半数くらいが無症状であることがあります。しかし症状が出た場合は、立てない・歩けないほどの痛みが襲ってくることがあります。ひりひりした感じや灼熱感があり、赤いぶつぶつや水ぶくれができることもあります。体内から完全に細菌を取り除くことができず、ストレスや疲労から再発しやすいという特徴があります。

     

     

    どうやって予防すればいいの?

    デリケートゾーンの病気を予防するのに重要なのは「清潔さ」と「規則正しい生活」です。

     

    ●清潔さ

    普段からデリケートゾーンをよく洗うようにしましょう。このとき気を付けていただきたいのは「洗いすぎない」こと。カラダ用の石鹸を使っていたり、汚れを落とそうとごしごし洗っていたりすると、逆に粘膜を傷つけたり、保護してくれる菌まで殺してしまいます。かぶれてかゆみが悪化したり、カンジダ膣炎などの感染症にかかってしまう危険性がありますので、デリケートゾーン用のソープなどで優しくていねいに洗うようにしましょう。

    また、生理用品を取り換えるタイミングにも気を付けてください。最近は吸水性の高いナプキンなどがふえているので、長時間取りかえない方もいらっしゃると思います。

    しかし経血や汗でのムレを放置していると細菌が繁殖してしまうので、最長でも8時間を目安に、経血が多いときはもうすこし短めに、こまめに取りかえるようにしましょう。

     

    ●規則正しい生活

    感染症は体内の免疫力が低下するタイミングでかかってしまうことが多いです。睡眠不足が続いていたり、ストレスが溜まっていたりといった状態ですね。また、ダイエット中であまり栄養をとらずにいる状態も危険です。

    デリケートゾーンがムレやすく、夏バテなども多くなる夏場は特に感染症にかかる確率がグンと上がります。また、ホルモンバランスが崩れるタイミングも注意した方がいいでしょう。ホルモンバランスが崩れているかどうかははっきりとは判断しにくいですが、肌に影響が出ることがあります。最近肌荒れが多いな、と思ったらホルモンバランスが崩れてしまっているかもしれません。

     

    病院に行くときは何科を受診すればいいの?

    診察は基本的に「婦人科」で大丈夫です。「産婦人科」がある場合はそちらでもかまいません。皮膚科でも診てもらえますが、内診がない場合が多く、詳細までわからないこともありますから、やはり婦人科をおすすめします。

    また、数は少ないですが「性病科」で診察をうけるのも良いでしょう。自費診察になってしまうので料金はたかくなってしまいますが、「匿名でうけられる」ところや、「女性診察は女性スタッフのみ」というところが多いので、女性にとっては大変助かると思います。

    診察を受けるときは、「前の生理はいつだったか」「生理周期は何日か」「基礎体温はどれくらいか」などを聞かれることが多いですので、行く前に確認しておきましょう。

    なお、パートナーがいる方はぜひ一緒に受診してください。いくつか紹介しましたが、病気のなかには症状がでない「無症状」のものや初期症状が軽いものもあります。気付かないうちに相手に移してしまうことはよくあることですので、なるべくなら一緒に受けた方がいいでしょう。

     

    おわりに

    さて、これまでデリケートゾーンにかゆみをひきおこす病気について書いてきましたが、今回紹介した病気はどれも基本的には一人では治すことはできません。病院へ行って、正しい治療を受けることが完治への一番の近道です。デリケートな問題ですので恥ずかしい気持ちはあるとは思いますが、将来のあなたのためにもグッとこらえて診察を受け頂ければと思います。

    おりものや症状を見て、はっきりとどの病気にかかっているかは、やはり専門家でないとわかりません。おりものの異常はそんなにない、症状がでていないからといって病気ではないと言い切ることはできませんから、気になったらまずは検査を受けていただくのが一番です。

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