あなたは知っている?トラネキサム酸の効果

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    「肝斑」をご存知ですか?

    これはカンパンと読み、最近ではテレビCMなどでも肝斑という言葉を聞くことも多いかもしれません。

    肝斑とは、女性ホルモンの変化によってあらわれるシミの一種で、特に30歳を超えたあたりからこの肝斑に悩まされる女性が多くなると言われています。

    この肝斑を治療するにあたって有効だと言われているのが、「トラネキサム酸」です。

    聞いたことのない成分名かもしれませんが、「お肌の曲がり角」といわれる30歳前後にお世話になる人も多いものだと思うので、知っていて損はないと思います。

    そこで今回は、女性の肌トラブルの味方「トラネキサム酸」について見ていきましょう!

    トラネキサム酸とは・・・?

    トラネキサム酸とは、出血の予防・治療また、皮膚のアレルギー疾患の治療などに用いられている人工合成されたアミノ酸のことです。

    1962年に岡本彰祐と岡本歌子によってトラネキサム酸は開発され、その後1981年には「トランサミン」という名の薬でジェネリック医薬品として発売されています。

    ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、これまで有効性や安全性が実証されてきた新薬と同等と認められた低価格なお薬です。

    また、トラネキサム酸は「ジェネリック医薬品」という種類の薬に属し、その名の通り「プラスミン」という物質のはたらきを妨げる作用を持っています。

    私たちの凝固した血液を溶かす働きのある「プラスミン」「血液凝固因子」という血液を固める働きとがうまくバランスをとることで滞りなく血液を身体の隅々にまで行き渡らせることができています。

    しかし、このプラスミンが体内に多くなりすぎてしまうと・・・

    凝固した血液を溶かすような働きがあるため、多量出血などの症状につながってしまいます。

    そのため、トラネキサム酸は肺出血、鼻出血、性器出血、腎(じん)出血、前立腺(ぜんりつせん)手術中・手術後の異常出血などの治療に用いられています。

    また、皮膚のアレルギー疾患の治療にも応用されているため、湿疹(しっしん)、じんましん、薬疹(やくしん)・中毒疹からおこる紅斑、腫れ、かゆみなどの症状にも用いられています。

    トラネキサム酸が含まれる物

    トラネキサム酸は前述したように、人工的に作られたものであるため、自然の食べ物には含まれていません。

    しかし、サプリメントや健康食品、市販の薬などには含まれており、トラネキサム酸が配合されていることを前面に出した商品なども多く見られます。

    こうした健康食品・サプリメント等はトラネキサム酸の働きの中でも主に皮膚の疾患への効果を期待したものが多く、シミやそばかすにアプローチするための健康食品である場合が多いです。

    ドラックストアや薬局、通販等でもこうしたトラネキサム酸が配合されている商品を私たちは手軽に購入することができます。

    実際の商品の例

    ベンザブロックSプラス黄色(第2類医薬品)

    かぜの諸症状(鼻水、鼻づまり、のどの痛み、くしゃみ、せき、たん、悪寒、発熱、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和を促す風邪薬。

    トラネキサム酸が420㎎配合されており、粘膜の炎症を抑え、のどの痛みを改善します。

    ぺラックT錠(第3類医薬品)

    のどの痛みなどを抑える薬で、7歳以上から服用することができます。

    トラネキサム酸・カンゾウ乾燥エキス・ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)・リボフラビン(ビタミンB2)・L-アスコルビン酸ナトリウム(ビタミンCナトリウなどをはじめとする多くの有効成分が配合されています。

    他にも添加物としてセルロース、無水ケイ酸、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、トウモロコシデンプン、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、プロピレングリコール、ジメチルポリシロキサン、二酸化ケイ素、三二酸化鉄、カルナウバロウなどが含まれています。

    トランシーノ(医薬部外品)

    「トラネキサム酸」を美白有効成分として使用した、美白スキンケア化粧品。

    大人の悩めるお肌を白肌へと導くためのスキンケア商品で、以下のようなシリーズがあります。

    メイク落とし・洗顔料・美白クリーム・美白乳液・美白CCクリーム・UVパウダー・美白化粧水・フェイシャルマスク・美白美容液・美白UVベース・トライアルセット…など。

    トラネキサム酸が身体に与える影響

    今までさまざまなトラネキサム酸とについて書きましたが、いかがでしょうか?

    人工的に作られた有効成分「トラネキサム酸」の中でも気になるのは、身体に与える影響ですよね。

    この影響については大きく3つに分けて説明していきます。

    トラネキサム酸の作用には前述したように、出血を抑える「抗プラスミン作用」と、皮膚のトラブルなどに効果的である「美白作用」「抗炎症作用」があります。

    この3つについて1つずつ説明していきます。

    抗プラスミン作用

    「プラスミン」は凝固した血液を溶かす働きのある物質を妨げる作用を持っています。

    プラスミンが体内に多くなりすぎてしまうと・・・

    肺出血、鼻出血、性器出血、腎(じん)出血などの症状を引き起こすことがあるため、そうしたものの治療の際に用いられることが多いです。

    また、前立腺(ぜんりつせん)手術中・手術後の異常出血などにも効果的なことから、手術時には欠かせない作用の一つです。

    美白作用

    トラネキサム酸がシミやそばかすなどのもととなるメラニン色素に効果的であるということから、美白作用があると言われています。(メラニン色素の生成を抑え、皮膚の炎症を抑えることができ、結果として美白作用につながる。

    また、2002年には厚生労働省からその美白効果が認められており、幅広い皮膚トラブル等の治療に用いられています。

    シミやそばかすをはじめとする皮膚トラブルに効果的なため、サプリメントなどで体内に摂取している人も多いです。

    抗炎症作用

    美白作用の1つでもあった抗炎症作用ですが、皮膚だけでなく喉などの痛みや炎症にも効果的な成分です。

    自然の食べ物には含まれていない為、サプリメントや化粧水、市販薬で外から摂取するような形になります。

    風邪薬としても嬉しい効果です!

    一緒に摂ると良いとされているもの

    トラネキサム酸と一緒に摂取すると良いとされているのが、「シナール」です。

    シナールとは、服用を続けると肌が白くなると言われており、ビタミンC(アスコルビン酸)とパントテン酸を配合した複合ビタミン剤のことです。

    基本的には、病気や妊娠中などにビタミンが不足した場合に、それらの栄養素を補給するため、メラニンの生成を抑えるために用いられています。

    メラニンの生成を抑えるというトラネキサム酸と似たような効果を発揮するシナールですが、トラネキサム酸とともに皮膚科などでも処方されることが多く、シミやそばかす、肝斑などの治療に役立ちます。

    しかし、シナールはたくさん摂取してしまうなど、服用方法や量などを守らないと、副作用につながってしまうので注意が必要です。

    基本的な服作用としては、消化器官系に影響が出て、お腹が緩くなってしまうことがあります。

    また、胃の不快感や悪心、嘔吐、下痢などを引き起こす可能性があります。

    しかし、指示された用法用量などをしっかりと守れば、同時にこの二つを摂取することで大きな効果を期待することができます。

    トラネキサム酸の副作用

    トラネキサム酸はジェネリック医薬品のため、副作用発生率などの詳しい調査は行われていないませんが、先発品の「トランサミン」ではそういった調査が行われており、生じる副作用とその頻度などについて明らかにされています。

    今回は、先発品の「トランサミン」の副作用の調査結果をもとに見ていこうと思います。

    症状

    食欲不振、悪心(オシン)、嘔吐、胸やけ、発疹、痙攣、そう痒感(皮膚に異常は見られないにも関わらず、皮膚が痒くなってしまう状態のこと。)

    などの症状の副作用があります。

    しかし、どれも発生率が非常に低く、比較的安全な成分だと言えます。

    治療目的など以外で不要に服用すると、血が固まりやすくなり・・・

    血栓の形成を促してしまうため、脳梗塞や心筋梗塞などの重度の病気に発展してしまう可能性があるため、注意が必要です。

     

    服用する際の注意

    トラネキサム酸に、抗プラスミン作用があることから以下の点に注意することが必要です。

    ・同じく止血薬であるトロンビンと一緒に服用してはいけない。

    ・心筋梗塞、脳血栓、血栓性静脈円などの症状がある人

    ・手術後、日中も寝た人

    ・圧迫止血の処置を行っている人

    ・腎不全の人

    など、注意が必要になりますので、服用の際には上記の項目に当てはまっていないか?しっかりと確認したうえで服用してください。

    まとめ

    このシリーズでは、気になる美白成分などについて見てきましたがいかがだったでしょうか?

    今回、扱った「トラネキサム酸」は今までの成分とは異なり、人工的に作られた成分でしたが、非常に危険も少なく、多くの商品に使われていることがわかりました。

    シミ、そばかす、肝斑などが気にある方には非常におすすめですので、服用方法や容量をしっかりと守って使ってみてください。

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